ポケモンZA発売から一週間ほど経過しましたが、この度やっとクリアすることができました。
今回はZAをプレイして良かった点や残念だった点等、色々と感想を書いていきます。

本記事はネタバレを含みます、了承いただける方のみ読み進めてください。

対象ソフト

ポケモンレジェンズZA

はじめに

まず初めに、私はポケモンXYが好きです。
数あるポケモンシリーズの中でも1位、2位を争うくらいXYという作品が好きです。
XYにはとても思い入れがあり、マイナーチェンジのZがいつ出るのかを当時ずっと楽しみにしていました。
そんな気持ちをZA発表まで10年以上持ち続けていた”カロスの亡霊”です。
XYの思い出補正も含めた感想となりますのであらかじめご了承ください。

良かった点

XYの続編として物語がしっかりと作られていた

Zが発売されないまま10年以上が経ち”カロスの亡霊”になっていた私だったが、ついに発表、発売されたZA。

今作はXYの5年後の話であり、XYのその後のミアレシティの話となっている。
レジェンズアルセウスのようなダイパとはあまり繋がりのない世界の話ではなく、正式にXYの続きの話としてストーリーが展開していった。

Zでジガルデの立ち回りがどうなるかとても気になっていたため、続編としてしっかりとジガルデの話が作られていた。
私がずっとやってほしかった物語を遊べた点が良かった。
また、ただジガルデの話を遊べるだけでなく、内容もしっかり作られていた点がとても良かった。
正直、ここ最近のポケモンのストーリーは微妙だなぁ…と思っていた(SVは良かった)ため、ZAのストーリーがエンディングまでブレずにしっかり作られていたのは本当に良かったと思う。
※AZの最後は悲しかった

ミアレシティを歩き回れる

当時XYを遊んでいた時に思っていたことがある。
それは「もっとミアレシティの色んなところを周りてぇなぁ」というものだ。
あれだけ大きい街なのに行ける場所が少なすぎたため、Zではもっと作り込まれたミアレシティを見てみたいと思っていた。

今回、ついにその夢が叶ったことになる。

正直言って思っていた以上にミアレシティが大きすぎて、クリアしてもなお訪れていない場所がある気がする。
それぐらい大きな街で遊べる今作のミアレシティ。

もちろん全ての建物に入ることはできない。(というか殆ど入れない)
それでも、ミアレシティを探索できるワクワク感があり、遊んでいて楽しい。

またミアレシティの街並みがオシャレであり、特に理由なく街を歩いているだけでも良いものである。
路地の隙間や屋上から見えるプリズムタワーも風情があって良かった。
※最終的にはあんなになっちゃったけど…

BGMが良い

ミアレシティにいるのでもちろんミアレシティのBGMが流れるのだが、昼と夜でそれぞれ異なるアレンジが流れるようになっている。
ミアレシティのBGMは個人的に好きな曲であり、遊んでいる間ずっと流れているので聞いていて飽きない。
カロスの亡霊、この采配にはニッコリである。

また、アンジュとの最終決戦では通称”王のテーマ”と呼ばれているXYでのチャンピオン(カルネ)戦のアレンジされたBGMが流れる。
王のテーマ、最終決戦で流れるだろうなとは思っていたが実際に曲がかかると盛り上がるものである。
※私は王のテーマがめっちゃ好きです

ミアレシティ愛を持った登場人物

本作はミアレシティの物語であり、主要な登場人物も基本的にはミアレシティに住んでいる人となる。
登場人物全員がミアレシティに愛着を持っており、方法は違うがミアレシティの未来を良くするために活動しているのは個人的に好きな部分だった。

街を良くするのも悪くするのもそこに住む人次第、というのが私の”街”に対する考え方だが、今作は皆がミアレシティに対し真剣に考えていた点は我々も学ぶべきなのではないだとうか、と考えさせられる点でもあった。

ポケモンと人の共生というテーマ

これは個人的な意見だが、最近のポケモンはキャラクター(人)がいて、そのキャラクターの物語の中にポケモンがいるといったような”人ありきの物語”が多くなっている気がしており、物語にポケモンが添えられている感覚が強かった。

今作は人とポケモンの共生がテーマの一つにもなっている。
そのためか、特にサイドミッションでポケモンと人の絡み方が良い具合で展開していく。
人が悪い、ポケモンが悪い、のどちらかでサイドミッションが終わるのではなく、どちらも譲歩して良い関係を築いていこうとする話が多い。

何より、最近のシリーズで感じていた”物語に添えられたポケモン”という感覚がなく、色々なポケモンの個性を活かしたサイドミッションが多かった点が良かった。

バトルは慣れると快適

本作のバトルはアクション要素が取り入れられた。
今までの作品とは違い難易度が上がったように感じられる。

ただ、慣れるとそこまで難しいわけでもなく、ZAロワイヤルをサクサク進められた。

今後ポケモンシリーズはアクション要素が増えていくのだろうか。
それはそれで面白そうなので今後が楽しみではある。

なお、バトルシステムは概ね満足だがある一点だけどうしようもない不満がある。
それは後述の残念だった点に記載しています。

余談だが、ストーリーではドリュウズが強かった。
正直途中からオーダイルよりもドリュウズばかり使っていた。
毎作出てきて毎作強いドリュウズ、頼りになるポケモンである。

もこお

マチエールと一緒にいるニャスパー(もこお)にいつでも会えるのが個人的にかなり良い点である。

エンディングのもこお好き

色違い出現時に音とエフェクトが出る

レジェンズアルセウスから追加された機能なのだが、SVでは何故か搭載されていなかった。
ZAでは再び音とエフェクトが出るようになった。
色違いを集めている身としては、このありがたい機能の復活は嬉しい。

ちなみに、ストーリーを進めることを優先していたため色違い厳選はこれからになるが、ストーリー中でビードルの色違いをゲット。

Switchで遊んでも処理落ちしない

日中は労働しているため、通勤中にSwitch Liteで、帰宅後はSwitch2で遊んでいたのだが、Switch Liteで遊んでも特に処理落ちすることなく普通に遊べた点は非常に助かった。
SVの処理落ちが酷かったため今作も処理落ちを覚悟していたが、思った以上にSwitch2と変わりなく遊べたのでSwitch2を持っていなくてもZAは快適に遊べます。
※逆にSVは何であんなに処理落ちが酷いのか…

残念だった点

物語の結末

これは決して残念ではなく、むしろちゃんとした結末ではあるのだが、AZさんが死んでしまったのはやっぱり悲しい。

そもそもポケモンに登場するキャラクターは死なないと思っていた。
そのためAZさんが死んだ時は衝撃的だった。

AZさんはストーリークリア後もホテルZで待っていてくれる存在だと思っていたため、何だか心にぽっかりと穴が空いてしまったような気持ちである。

この画像を見るたびに胸がキュッとなる

対してフラエッテはこれからも永遠に生き続ける。
こんな悲しいことってあるのか…。

もしかすると追加コンテンツで何か新しい展開が出てくるのかもしれないが、私はしばらくAZロスを引きずりそうです…。

ギルガルドの弱体化

今作からバトルのシステムが変わった影響で、ギルガルドが使い物にならなくなった。
ギルガルド、私が一番好きなポケモン。
もちろん手持ちに入れてバトルで使ってみた。

…弱い。

弱い原因は、攻撃する際にブレードフォルムに変わるのだが、そのモーションに時間がかかるだけでなく、ブレードフォルムになってから攻撃するまでにも時間がかかる。
今作は一挙一動に無駄が許されないのだが、ギルガルドには無駄な動作が挟まれるせいでブレードフォルムになった直後を狙われると最悪一撃でやられてしまう。

ZAのギルガルドはとにかく新しいバトルシステムに噛み合っていないのである。

それでも好きなポケモンなので意地で最後まで手持ちに入れていたが、結局出番が来ることはなかった。
正直言って今作一番の不満要素まである。

昼と夜の切り替わりが早い

昼と夜の切り替わり、もう少し長くても良かったんじゃないか?

ストーリーを進めるため効率よく進めていたが、そうすると忙しない気がした。

ベンチに座れば昼と夜を自由に切り替えられるため、もう少しゆっくりプレイしたいのが正直なところ。

XYの登場人物が出てこない

XYの登場人物がほとんど出てこないのは何故なのか。

一部の元フレア団は登場したが、ティエルノやシトロン、プラターヌ博士などXYで登場したキャラクターが出てこなかったのは残念である。

ただ、こちらも追加コンテンツで登場する可能性はあるため期待したいところではある。

考察

タイトルの意味

タイトルになっている「Z-A」の意味、エンディングまで見ると何となく分かってきた。

本作はXYの続編であるためZというタイトルが付けられた。
そしてZの先にはAが存在する。

Zとは終わりであり、Aとは始まりである。

本作での終わりとは、最終兵器”アンジュ”の終わりを意味する。
それは3000年前に起こった戦争の負の遺産が消え、本当の意味で戦争が終わったことを意味している。
同時に3000年生きたAZの人生の終わりも含んでいると考えられる。

本作での始まりとは、新たな歴史の始まりを意味している。
人とポケモンが共生していける未来を目指して今を生きていくという、新たな時代の始まりであると考えられる。

Z、それは3000年続いたカロスの歴史の一つの終わり。
A、それは人とポケモンの共生を目指すカロスの新たな歴史の始まり。

XYZ-A。

本作はXYから続いてきた長い歴史が変わる瞬間である。
エンディングまでのストーリーがZであり、エンディングの先にAが始まる。
※エンディング後にタイトル背景が黒から白に変わるのは、”新たな時代の夜明け”的な意味だと思います

歴史を変える存在こそがジガルデ(ポケモン)と主人公(人)である。
ここで重要なのが、ジガルデだけでは駄目であり、主人公だけでも駄目な点だ。
歴史を変えるにはポケモンと人の両方の存在が必要なのだ。

歴史を積み上げてきたのはポケモンと人であり、歴史を変えるのも、そして共生の未来を目指すのもまたポケモンと人である。
いつの時代も人とポケモンは切っても切れない関係なのだ。

というのがタイトルから読み取れる私の考察である。

まとめ

ポケモンレジェンズZAの感想を長々と書いたが、個人的にZAは私の中でXYと並ぶトップレベルで好きな作品となった。
ゲームとしての完成度、ストーリーの完成度共に高く非常に満足できる作品だった。

10年以上待ち続け、相当高くなったハードルを軽々と超えてきた物語に”カロスの亡霊”も無事に成仏できそうである。

今後の目標としては、まずはひかるおまもりの入手。
そしてZAでも色違いをゴージャスボールで集めていきます。

また、カロスといえば着せ替えである。
ここは華の都ミアレ。
図鑑完成後は服を一通り買い揃え、自分だけの最強のコーデを作りたい。

追加コンテンツも楽しみ。

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